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育つ環境|保育の窓

 毎日暑い日が続いています。私が子どもの頃は気温38℃というような値を聞いたことがなく、32℃というと「今日は暑いねー」とエアコンもない家で昼寝をしていた夏休みを思い出します。

 以前、極寒の所で生活しているエスキモーの方は、その地域で生まれ育つうちに寒いところで生活できる身体になっていく、という話を聞いたことがあります。

 育つ環境が子ども一人ひとりの精神と肉体を作っていくのは間違いありません。今後地球はどのようになっていくのか、私に何ができるのか、大人の責任として考えると同時に、日々の健全な生活を通して、少しでも環境に適応できる身体作りのことも、大人が真剣に考え、提供する必要があります。

 暑いから寒いから、24時間空調が一定の所で生活していたのでは、皮膚等もうまく育たないであろうし、適度に汗をかいて、汗を流してサッパリし、着替え、水分を取ったりと、子に合わせて今の環境を無理なく経験していくことが、未来を生きていく子ども達には、今から必要だと思います。